トップページへ >> 技術解説 インパクト加工とは

インパクト加工

従来の絞り加工ではできなかった精密加工を可能とし低コスト、高クオリティを実現。


インパクト加工は、一般的な絞り(薄板から加工)と違い、材料(スラグ)にパンチで衝撃(インパクト)を与え、スラグがパンチに沿って伸び上がってくる事を利用した加工方法です。インパクト加工(1工程衝撃深絞り加工)は、金属をプレスして1回で成形する加工方法で、1工程で薄肉の深絞りが可能です。従来の絞り加工では不可能であった深さまで加工することができます。

また1工程での成形のため余計な金型が必要なく、トランスファ、順送型の1/2〜1/4にまで金型費用を抑えられます。例えば角絞りの場合、通常のプレス加工では11工程も経なければならない製品が、たったの1工程で成形ができ、加工スピードも圧倒的に早く作業時間の短縮が図れます。

インパクト加工

従来の絞り加工ではできなかった精密加工を可能とし低コスト、高クオリティを実現。


2重インパクト加工

2010年7月16日に特許を取得いたしました。
特許第4551882号「インパクト成形用金型、この金型を用いた
インパクト成形装置、このインパクト成形装置を用いて製造される
容器形状部品及びインパクト成形方法


二重インパクト加工は、1工程にて塑性変形させた容器の内底面に筒状の突起物が「一体成形」された形状を有する容器形状部品を製作する技術です。

<金型構造と加工工程の要約>
1)インパクトパンチ内部にもう一つパンチを組込み二重パンチを形成する
2)内部パンチと外部パンチは各独立して動き、それぞれの加工ポイントで材料に衝撃加圧を行なう
3)下死点での材料との衝突するタイミングを内部パンチと外部パンチで15%〜20%遅らせる
4)上死点までの間の搬出タイミングも内部パンチと外部パンチで25%遅らせる
5)インパクトの特徴である内径精度(1/1000)を利用し勘合圧入可能な異形のD軸受台も同時形成する

様々なインパクト加工

インパクト加工−薄肉絞り


動画は、薄肉深絞り加工の様子です。
アルミ材料(スラグ)をダイス(下型)に入れ、パンチで
一気にアルミを引き伸ばし絞り加工を行います。

インパクト加工

インパクト加工−内部リブ付きインパクト

用途 ・・・ CPUケース・ETCケース・シェーバー・電池ケース 内部リブ付きインパクト加工

インパクト加工−内部仕切2室インパクト

用途 ・・・ 車載関係・ライトカバー・シールドケース 内部仕切2室インパクト加工

インパクト加工−インパクトテーパ形状管

用途 ・・・ Audioコーン一体化スピーカーインパクトテーパ形状管加工

インパクト加工−銅インパクト

用途 ・・・ 溶接設備・パーツ
インパクトテーパ形状管加工

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